コーラルの組成
- 分類:-
- 組成:-
- 結晶系:-
- 色:-
- 光沢:-
- モース硬度:-
- 比重:-
コーラルの特徴
コーラル(和名は珊瑚-サンゴ)は、刺胞動物門花虫綱(しほうどうぶつもんかちゅうもう)に属する「サンゴ虫」のうち、 固い骨格を発達させる種、及び、宝石に加工される骨格部分を指します。
通常、「コーラル」と言う場合は宝石としてのサンゴを指します。宝石に加工される「宝石サンゴ」はベニサンゴ(Corallium rubrum)、アカサンゴ(C.japonicum)、シロサンゴ(C.konojoi)、モモイロサンゴ(C.elatus)などです。
通常、「コーラル」と言う場合は宝石としてのサンゴを指します。宝石に加工される「宝石サンゴ」はベニサンゴ(Corallium rubrum)、アカサンゴ(C.japonicum)、シロサンゴ(C.konojoi)、モモイロサンゴ(C.elatus)などです。
ベニサンゴについて
宝飾品として加工されるサンゴの中で最も有名、かつ最も歴史が古いものは「ベニサンゴ」(学名:Corallium rubrum)です。英語では「プレシャス・コーラル」(precious coral/貴重なサンゴ)とも呼ばれて珍重されます。
ベニサンゴは日光の届かない深い場所や海中洞窟など、もっぱら暗い環境下に生息しています。おおむね海中10~300m地点に生息していますが、乱獲のため、浅い領域のものはほとんど見られなくなってしまいました。
ベニサンゴは葉を持たない枝のような外観を呈しており、背丈は1mほどにまで成長します。骨格は炭酸カルシウムで構成され、カロチノイドによって赤く色づいています。ベニサンゴの持つ硬い骨格は、本来つやのないぼやけたものですが、研磨することによってピカピカに光ります。
温かみのあるピンク~深紅を時に「サンゴ色」と称するのは、ベニサンゴの色が基準となっています。色あせない鮮やかな色合いを有していることから、古代より装飾品の為に採取され続けており、古いものでは古代エジプトや、先史時代のヨーロッパの埋葬地でもベニサンゴの加工品が発見されています。
モース硬度が3.5ときわめてもろいことからファセットカットは出来ず、もっぱらカボションカットを施され、ビーズ等に加工されることが多い素材です。
ベニサンゴは日光の届かない深い場所や海中洞窟など、もっぱら暗い環境下に生息しています。おおむね海中10~300m地点に生息していますが、乱獲のため、浅い領域のものはほとんど見られなくなってしまいました。
ベニサンゴは葉を持たない枝のような外観を呈しており、背丈は1mほどにまで成長します。骨格は炭酸カルシウムで構成され、カロチノイドによって赤く色づいています。ベニサンゴの持つ硬い骨格は、本来つやのないぼやけたものですが、研磨することによってピカピカに光ります。
温かみのあるピンク~深紅を時に「サンゴ色」と称するのは、ベニサンゴの色が基準となっています。色あせない鮮やかな色合いを有していることから、古代より装飾品の為に採取され続けており、古いものでは古代エジプトや、先史時代のヨーロッパの埋葬地でもベニサンゴの加工品が発見されています。
モース硬度が3.5ときわめてもろいことからファセットカットは出来ず、もっぱらカボションカットを施され、ビーズ等に加工されることが多い素材です。
コーラルの歴史
サンゴの起源については、ギリシア神話の中で、「ペルセウスの話」として登場します。ペルセウスは、アンドロメダ王女を襲おうとしていた海の怪物シータスを、蛇の髪を持つ怪物メデューサの眼光で石に変え、退治します。怪物を退治したペルセウスは川で手を洗う間、メデューサの首を川原においておきましたが、ふと気がつくと、メデューサの首から滴っていた赤い血が、自らの石化能力によって固まり、サンゴができあがっていた、というお話です。ギリシア語でサンゴのことを「gorgeia」と呼びますが、 これはメデューサがギリシャ神話に登場する三姉妹の怪物「Gorgons」(ゴーゴン)の一人だったからです。
キリストが誕生する頃になると、サンゴの交易は地中海とインドの間で盛んに行われるようになりました。紀元1世紀頃に活躍したローマの博物学者・大プリニウスは、「インドにおけるサンゴの需要が高まる以前、ガリア人たちは武器や兜にサンゴを用いた装飾を施すことが一般的だった」と記述しています。しかしインドへ渡ってしまうサンゴの量が余りにも多かったため、産地においてすら現物を見かけることはほとんどなかったといいます。
一方、ローマ人は、サンゴを子供の首にネックレスのようにかけてお守りとしていました。サンゴを厄除けとして用いる風習は中世を通して続き、20世紀に入った近年でも、イタリアでは子供たちがお守りとしてサンゴを身につけたり、また女性が子宝を授かるようにと、サンゴを身につけることがあるそうです。
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キリストが誕生する頃になると、サンゴの交易は地中海とインドの間で盛んに行われるようになりました。紀元1世紀頃に活躍したローマの博物学者・大プリニウスは、「インドにおけるサンゴの需要が高まる以前、ガリア人たちは武器や兜にサンゴを用いた装飾を施すことが一般的だった」と記述しています。しかしインドへ渡ってしまうサンゴの量が余りにも多かったため、産地においてすら現物を見かけることはほとんどなかったといいます。
一方、ローマ人は、サンゴを子供の首にネックレスのようにかけてお守りとしていました。サンゴを厄除けとして用いる風習は中世を通して続き、20世紀に入った近年でも、イタリアでは子供たちがお守りとしてサンゴを身につけたり、また女性が子宝を授かるようにと、サンゴを身につけることがあるそうです。
コーラルの動画
以下でご紹介するのは世界最大のサンゴ礁・オーストラリアのグレートバリアリーフの映像です。グレートバリアリーフはオーストラリア北東のクィーンズランド沖にあるコーラルシー(Coral Sea)に位置しており、2,900個の互いに独立したサンゴ礁、および900個の孤島から構成され、その範囲は全長2,600キロメートル、総面積は344,400平方キロメートルに及びます。