サファイアの組成
- 分類:酸化鉱物
- 組成:Al2O3
- 結晶系:三方晶系
- 色:灰色-青色
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:9
- 比重:4.0
サファイアの特徴
サファイアの色
サファイアは定義上、赤以外のすべての色を含みむため、時に透明や灰色、黒なども存在します。
濃紺~青紫色のものを「ブルーサファイア」(blue sapphire)といい、最大のものはアメリカ・ワシントンD.C.の国立自然史博物館(National Museum of Natural History)に展示されている、423カラット(85g)の「ローガンサファイア」(Logan Sapphire)です。
濃紺~青紫色以外のサファイアは「ファンシーカラーサファイア」(fancy color sapphire)と呼ばれ、中でもピンクがかったオレンジ色をしたものを「パパラチア」(Padparadscha-蓮の花のつぼみの色)と呼びます。パパラチアサファイアは時に良質なブルーサファイアよりも高値が付くことがあり、近年では「ラティス・ディフュージョン」(lattice diffusion)と呼ばれる加工法により、人工的に色をつけられたものもあります。天然のパパラチアはスリランカ、ベトナム、そしてアフリカで発掘されており、当然人工のものよりも高い評価を受けます。
濃紺~青紫色以外のサファイアは「ファンシーカラーサファイア」(fancy color sapphire)と呼ばれ、中でもピンクがかったオレンジ色をしたものを「パパラチア」(Padparadscha-蓮の花のつぼみの色)と呼びます。パパラチアサファイアは時に良質なブルーサファイアよりも高値が付くことがあり、近年では「ラティス・ディフュージョン」(lattice diffusion)と呼ばれる加工法により、人工的に色をつけられたものもあります。天然のパパラチアはスリランカ、ベトナム、そしてアフリカで発掘されており、当然人工のものよりも高い評価を受けます。
サファイアの特殊効果
サファイアの特殊効果としては、光を当てた時、あたかも星が輝くように6方向に光を生ずる(スター効果)が有名です。スター効果を示すサファイアは特に「スター・サファイア」と呼ばれます。スターサファイアの中で特に有名なのは、世界最大の大きさを誇る「ブラックスター・オフ・クィーンズランド」(The Black Star of Queensland/733カラット)や、世界で二番目に大きいといわれる「スターオブインディア」(The Star of India/563.4カラット)、そして「スターオブボンベイ」(The Star of Bombay/182カラット)などです。
また、アレキサンドライトのように光源によって色が変わるものもあり、これは「カラーチェンジ・サファイア」と呼ばれて珍重されます。最も多いものは自然光の元では青、蛍光灯などの人工灯の下では紫色を示すものです。なお、自然光でピンク、人工灯で緑っぽい色に変化するものもあります。カラーチェンジ・サファイアの主な産地はタンザニアです。
また、アレキサンドライトのように光源によって色が変わるものもあり、これは「カラーチェンジ・サファイア」と呼ばれて珍重されます。最も多いものは自然光の元では青、蛍光灯などの人工灯の下では紫色を示すものです。なお、自然光でピンク、人工灯で緑っぽい色に変化するものもあります。カラーチェンジ・サファイアの主な産地はタンザニアです。
サファイアの人工処理
サファイアは色合いや透明度を改善する目的で、様々な人工処理を受けることがあります。
最も一般的なのは「加熱処理」です。サファイアを500~1,800度で数時間加熱したり、窒素を排除した空間で7日間熱し続けたりといった方法があります。こうすることで青さが増し、また内部に含まれる「シルク」と呼ばれるルチルのインクルージョン(内包物)が消え、透明度が増すと言われます。
サファイアを融点に近い温度(2,000度以上)まで加熱した上でベリリウムを加え、人工的にパパラチア色(ピンクがかったオレンジ)を作り出す「ディフュージョン」という処理方法もあります。こうした処理を受けたサファイアは、天然サファイアとの判別が困難であるため、専門機関による鑑別が望まれます。
最も一般的なのは「加熱処理」です。サファイアを500~1,800度で数時間加熱したり、窒素を排除した空間で7日間熱し続けたりといった方法があります。こうすることで青さが増し、また内部に含まれる「シルク」と呼ばれるルチルのインクルージョン(内包物)が消え、透明度が増すと言われます。
サファイアを融点に近い温度(2,000度以上)まで加熱した上でベリリウムを加え、人工的にパパラチア色(ピンクがかったオレンジ)を作り出す「ディフュージョン」という処理方法もあります。こうした処理を受けたサファイアは、天然サファイアとの判別が困難であるため、専門機関による鑑別が望まれます。
サファイアの動画
以下でご紹介するのは、いろいろなサファイアの動画です。
1本目は、アメリカ・ワシントンD.C.の国立自然史博物館に展示されている、423カラット(85g)の「ローガンサファイア」の動画です。
2本目は、鮮やかなオレンジ色が美しいパパラチアサファイアの動画です。
3本目は、自然光の元では深いブルーですが、人工灯の元ではやや紫がかったブルーに変色するカラーチェンジサファイアの動画です。
1本目は、アメリカ・ワシントンD.C.の国立自然史博物館に展示されている、423カラット(85g)の「ローガンサファイア」の動画です。
2本目は、鮮やかなオレンジ色が美しいパパラチアサファイアの動画です。
3本目は、自然光の元では深いブルーですが、人工灯の元ではやや紫がかったブルーに変色するカラーチェンジサファイアの動画です。