オパールの組成
- 分類:酸化鉱物
- 組成:SiO2・nH2O
- 結晶系:非晶質
- 色:白
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:6.5
- 比重:2.1
オパールの特徴
オパール (和名は蛋白石-たんぱくせき) は、酸化鉱物の一種で、ガラス光沢や樹脂光沢をもつものは宝石として扱われます。
オパールは宝石の中で唯一水分を含む(3~21%)ため、原石はカットされる前に充分天日で乾燥させられます。乾燥に耐えられたオパール原石だけがカットされ、指輪などの宝飾品に加工されるという流れです。
オパールの石言葉は「希望、無邪気、潔白」で、10月の誕生石とされています。
中世ヨーロッパにおいてオパールは、「幸運をもたらすもの」と考えられていました。こうした風説は、オパールが他のあらゆる宝石の色を併せ持っていたため、「全ての美徳を兼ね備えている」と信じられていたことに由来しています。
一方、1829年に、ウォルター・スコットの小説「Anne of Geierstein」が出版されると、オパールは打って変わって「不幸と死の先触れ」と見なされるようになりました。これは、彼の小説中でオパールのお守りを付けた男爵夫人が、お守りに聖水をこぼすことで死んでしまうという描写があったためです。
オパールは宝石の中で唯一水分を含む(3~21%)ため、原石はカットされる前に充分天日で乾燥させられます。乾燥に耐えられたオパール原石だけがカットされ、指輪などの宝飾品に加工されるという流れです。
オパールの石言葉は「希望、無邪気、潔白」で、10月の誕生石とされています。
中世ヨーロッパにおいてオパールは、「幸運をもたらすもの」と考えられていました。こうした風説は、オパールが他のあらゆる宝石の色を併せ持っていたため、「全ての美徳を兼ね備えている」と信じられていたことに由来しています。
一方、1829年に、ウォルター・スコットの小説「Anne of Geierstein」が出版されると、オパールは打って変わって「不幸と死の先触れ」と見なされるようになりました。これは、彼の小説中でオパールのお守りを付けた男爵夫人が、お守りに聖水をこぼすことで死んでしまうという描写があったためです。
オパールの産地
オパールの主な産地はオーストラリアで、世界シェアの97%を占め、また国石にも指定されています。
南オーストラリアのクーバーペディ(Coober Pedy)では1956年、世界最大で最も高価なオパールである「オリンピックオーストラリス」(Olympic Australis)が発見されました。このオパールは大きさは28cm×12cm×11.5cm/3450gという代物です。
一方、クーパーペディより北東へ250キロほど行った場所にある「ミンタビーオパール産地」(Mintabie Opal Fields)は、ブラックオパール(地色が黒のオパール)が採れることで有名です。
南オーストラリアのクーバーペディ(Coober Pedy)では1956年、世界最大で最も高価なオパールである「オリンピックオーストラリス」(Olympic Australis)が発見されました。このオパールは大きさは28cm×12cm×11.5cm/3450gという代物です。
一方、クーパーペディより北東へ250キロほど行った場所にある「ミンタビーオパール産地」(Mintabie Opal Fields)は、ブラックオパール(地色が黒のオパール)が採れることで有名です。
人造オパール
最初に人造オパールを作り出したのは、ピエール・ジルソン(Pierre Gilson)です。彼は、遊色効果をもつ「プレシャス・オパール」の内部で発見した規則正しい球構造を手がかりとし、1974年に模造を開始しました。模造されたオパールを拡大して観察すると、不自然な規則正しさがあり、あたかもトカゲのうろこか金網のような外観を呈しています。また、紫外線を照射しても、天然のオパールのように蛍光性を示さないことも特徴です。
なお、人工オパールの大手は、日本の京セラで、「京都オパール」という商品名で販売されています。
なお、人工オパールの大手は、日本の京セラで、「京都オパール」という商品名で販売されています。
オパールの種類
オパールの色は無色のものから乳白色、褐色、黄色、緑色、青色と様々な色のものがあります。乳白色の地に虹色の輝き(遊色効果)をもつ「プレシャス・オパール」(precious opal)はとりわけ人気で「虹色石」と呼ばれることもあります。一方、遊色効果をもたないオパールは「common opal」(ありふれたオパール)と呼ばれ、種類としては「ミルクオパール」(milk opal/白っぽい青~緑っぽい色)、「樹脂オパール」(resin opal/樹脂光沢を持ち、はちみつ色)、「ウッドオパール」(wood opal/堆積岩中に埋没した樹木の幹とオパールとが入れ替わったもの)、 「ミニライト」(menilite/灰色がかった茶色)、「ヒャライト」(hyalite/透明)などがあります。なお、地色が黒のオパールについてはブラックオパールをご参照下さい。
透明~半透明で、地色が黄色、オレンジ、オレンジイエローなどの暖色となっているオパールは「ファイアオパール」(もしくはジラソル-girasol)と呼ばれます。ファイアオパールは通常遊色効果を示さず、その代わり明るい緑色のフラッシュ(閃光)を放つことがあります。
ファイアオパールの主産地であるメキシコ・ケレタロ州で採れたオパールは、「メキシカンファイアオパール」という名でも通っています。
またペルーでは、不透明~半透明で、青緑色のオパールが採れますが、これは「ペルビアン・オパール」(Peruvian opal)と呼ばれます。
ファイアオパールの主産地であるメキシコ・ケレタロ州で採れたオパールは、「メキシカンファイアオパール」という名でも通っています。
またペルーでは、不透明~半透明で、青緑色のオパールが採れますが、これは「ペルビアン・オパール」(Peruvian opal)と呼ばれます。
オパールの動画
以下でご紹介するのは数あるオパールの中で最も人気が高いプレシャスオパールの映像です。日本語解説も併記します。