カイヤナイトの組成
- 分類:ケイ酸塩鉱物
- 組成:Al2SiO5
- 結晶系:三斜晶系
- 色:青、緑、灰
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:4-7.5
- 比重:3.6
カイヤナイトの特徴
カイヤナイト(カイアナイトとも/和名は藍晶石-らんしょうせき)は、ケイ酸塩鉱物の一種です。
アルミニウムを豊富に含む変成岩、もしくは堆積岩中に産出されます。力を加える方向によって硬度が大きく異なる「異方性」が特徴ですが、高圧下においては安定した結晶形を維持します。摂氏1,100度を超える温度では、分解して「ムライト」(mullite/酸化アルミニウムと二酸化ケイ素との化合物)と石英ガラスに変化し、体積が膨張します。
同一の化学組成をもつ鉱物としてはアンダルサイト(紅柱石/こうちゅうせき/Andalusite)とシリマナイト(珪線石/けいせんせき/Sillimanite)があり、これらは組成は同じでも結晶の形が違うという「同質異像」(どうしついぞう)の関係です。
カイヤナイトの名はギリシア語で「深い青色」を意味する「kaunos」に由来しており、その他「disthene」、「rhaeticite」、「cyanite」などの異名をもちます。
用途としては、耐熱セラミックの製造によく用いられ、陶磁器や配管設備、または食器などに応用されることもあります。また電気工学の分野では絶縁体の材料として利用されることもありますが、一定方向の衝撃に極端に弱いことから、宝飾品としての使用は限定的です。なお、カイヤナイトは、岩石が変性する際に受けた圧力や温度変化を知る際の指標としても用いられます。
アルミニウムを豊富に含む変成岩、もしくは堆積岩中に産出されます。力を加える方向によって硬度が大きく異なる「異方性」が特徴ですが、高圧下においては安定した結晶形を維持します。摂氏1,100度を超える温度では、分解して「ムライト」(mullite/酸化アルミニウムと二酸化ケイ素との化合物)と石英ガラスに変化し、体積が膨張します。
同一の化学組成をもつ鉱物としてはアンダルサイト(紅柱石/こうちゅうせき/Andalusite)とシリマナイト(珪線石/けいせんせき/Sillimanite)があり、これらは組成は同じでも結晶の形が違うという「同質異像」(どうしついぞう)の関係です。
カイヤナイトの名はギリシア語で「深い青色」を意味する「kaunos」に由来しており、その他「disthene」、「rhaeticite」、「cyanite」などの異名をもちます。
用途としては、耐熱セラミックの製造によく用いられ、陶磁器や配管設備、または食器などに応用されることもあります。また電気工学の分野では絶縁体の材料として利用されることもありますが、一定方向の衝撃に極端に弱いことから、宝飾品としての使用は限定的です。なお、カイヤナイトは、岩石が変性する際に受けた圧力や温度変化を知る際の指標としても用いられます。
カイヤナイトの動画
以下でご紹介するのは、ブラジル産カイヤナイトの原石です。カイヤナイトに特徴的な鮮やかな青色がブレード状に大きく広がっています。