カーネリアンの組成

- 分類:酸化鉱物
- 組成:SiO2
- 結晶系:三方晶系(低温型)/六方晶系(高温型)
- 色:赤、だいだい
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:6.5-7
- 比重:2.61
カーネリアンの特徴
カーネリアンの色
カーネリアン(紅玉髄)の色のバリエーションは広く、薄オレンジ~黒に近いものまで様々です。
似た宝石として「サード」(sard)があり、両者はしばしば同一のものとして混同されますが、カーネリアンはオレンジ~赤茶で硬度が柔らかいのに対し、サードは深紅~赤黒で硬度が硬いという特徴があります。ただし明確な数値が設定されているわけではありませんので、両者の区分はあいまいです。
似た宝石として「サード」(sard)があり、両者はしばしば同一のものとして混同されますが、カーネリアンはオレンジ~赤茶で硬度が柔らかいのに対し、サードは深紅~赤黒で硬度が硬いという特徴があります。ただし明確な数値が設定されているわけではありませんので、両者の区分はあいまいです。
カーネリアンの語源
カーネリアン(carnelian)と言う名は、ラテン語の「caro carnis」から来ており、これは「肉体」を表す語です。また、カーネリアンに近似した「サード」(sard)という宝石の名は、大プリニウス(1世紀ごろ古代ローマで活躍した博物学者)によると、リディアにあった「Sardis」という都市の名に由来しているということですが、ペルシア語で黄色味がかった赤を表す「sered」に由来しているという説もあります。
カーネリアンの歴史
メヘルガル(Mehrgarh/紀元前7000年-紀元前2500年頃の新石器時代の遺跡で、現在のパキスタン、バローチスターン州に位置している)においては、バウドリル(弓張錐)を用いて穴を開けたカーネリアンが発掘されています。また、青銅器時代のクレタ島・クノッソス宮殿では、装飾品として加工されたカーネリアンが見つかっており、およそ紀元前1800年頃のものと推定されています。古代ローマ時代には蝋印のためのシールリング(蝋に押し付けて印鑑の代わりとするもの)として利用されていたようですが、これはカーネリアンが融けた蝋に付着しないと言う性質を利用したものです。
カーネリアンの動画
以下でご紹介するのは、最も古い人類の集落跡地であるパキスタンのメヘルガル遺跡(Mehrgarh)で発掘された遺物のギャラリーです。冒頭でカーネリアンと思われる石が登場します。