トップ宝石の選び方宝石の英名一覧クリソプレーズ

クリソプレーズ

 宝石の内「クリソプレーズ」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

クリソプレーズの組成

クリソプレーズの外観写真
  • 分類:酸化鉱物
  • 組成:SiO2
  • 結晶系:三方晶系(低温型)/六方晶系(高温型)
  • 色:無色
  • 光沢:ガラス光沢
  • モース硬度:7
  • 比重:2.65
クリソプレーズトップへ

クリソプレーズの特徴

 クリソプレーズ (和名は緑玉髄-りょくぎょくずい)とは、カルセドニー(玉髄)という鉱物の中で、少量のニッケルを含み、全体的に黄緑~深緑の色調を呈するものを指します。
 クリソプレーズという名は、ギリシア語の「chrysos(金)」と「prason(緑)」という単語からきており、その希少性と美しい緑色から、最も高価な水晶類の1つに数えられています。非常に似た鉱物として「クロムカルセドニー」(chrome chalcedony)がありますが、こちらはその名が示すとおり、クロムが緑の発色要因です。
 クリソプレーズはクリプトクリスタリン(cryptocrystalline/隠微晶質)という極めて細かい水晶から構成されているため、顕微鏡でなければその微分子を観察することが出来ません。この点において、他のクリスタル亜種であるアメシストシトリンなどと一線を画しています。
 ケイ酸鉱物の中でクリプトクリスタリン(隠微晶質)に属するのは、アゲートカーネリアン、そしてオニックスなどです。
 クリソプレーズ(緑玉髄)は、ニッケルを含んだサーペンティナイト(蛇紋岩-じゃもんがん)や他の超塩基性岩(ちょうえんきせいがん)が、激しく風化したりするところから生じます。そのため、エメラルドのグリーンがクロム由来であるのに対し、クリソプレーズの緑色は内部に含まれる微量のニッケルによる発色です。通常はアップルグリーンですが、深緑色を呈することもあります。
 クリソプレーズ(緑玉髄)の主な産地は、オーストラリア(クイーンランド州・西オーストラリア州)、ドイツ、ポーランド、ロシア、アメリカ(アリゾナ州・カリフォルニア州)、ブラジルなどです。
クリソプレーズトップへ

クリソプレーズの動画

 以下でご紹介するのは西オーストラリア産・クリソプレーズの映像です。
元動画は⇒こちら
クリソプレーズトップへ