アメシストの組成
- 分類:酸化鉱物
- 組成:SiO2
- 結晶系:三方晶系(低温型)/六方晶系(高温型)
- 色:紫
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:7
- 比重:2.65
アメシストの特徴
以下では、アメシストの特性、産地、色について解説します。
アメシストの特性
アメシストの持つ神秘の力
古くよりアメシストには神秘的な力が宿ると信じられてきました。紀元1世紀頃に活躍したローマの博物学者・大プリニウスは、犬の毛にアメシストを付けて首に巻きつけておくと、蛇よけになると記しています。
聖書のラテン語訳であるウルガータ訳の翻訳者として知られるヒエロニムス(340年頃~420年)は、タカが自分のヒナを守るために、巣の中にアメシストを置いた、と言っています。
中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長・ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、虫刺されに効果があり、また肌を美しくすると述べています。
カソリックの聖職者たちは、アメシストが純潔や清純さを象徴すると考えており、通称「Papal ring」(教皇の指輪)と呼ばれる指輪の中にも、アメシストをあしらったものが見られます。
一方、現代のパワーストーンセラピストの間では、アメシストは頭を明晰化し、心を浄化すると信じられているようです。
聖書のラテン語訳であるウルガータ訳の翻訳者として知られるヒエロニムス(340年頃~420年)は、タカが自分のヒナを守るために、巣の中にアメシストを置いた、と言っています。
中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長・ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは、虫刺されに効果があり、また肌を美しくすると述べています。
カソリックの聖職者たちは、アメシストが純潔や清純さを象徴すると考えており、通称「Papal ring」(教皇の指輪)と呼ばれる指輪の中にも、アメシストをあしらったものが見られます。
一方、現代のパワーストーンセラピストの間では、アメシストは頭を明晰化し、心を浄化すると信じられているようです。
アメシストの色
アメシスト(紫水晶)の色は淡いライラック色から、濃紫色まで幅広くありますが、19世紀においては内部のマンガンが発色要因だと信じられていました。その後、熱によって容易に変色してしまうという特性から、何らかの有機成分が色に関わっているのではないかと考えられるようになりました。しかし実際は、放射線によって内部に不純物として存在している鉄イオンの配列が変化することが、アメシスト(紫水晶)の発色要因であることが判明しています。ですから、無色の水晶に鉄イオンを含ませ、その後で放射線を照射すると、人工的に容易にアメシスト(紫水晶)を作り出すことができるのです。
また、熱によって再び色が変化してしまうのは、熱により鉄イオンの配列が再び変化してしまうためで、変色後は黄色や緑色を示すことがあります。
シトリン(黄水晶)やスモーキークォーツ(煙水晶)が時として、「焼き紫水晶」(Burnt Amethyst)と呼ばれるゆえんは、こうした色つき水晶は紫水晶を加熱することで容易に作り出すことができる点にあります。また、紫外線に当てることでも変色を引き起こすことができ、色を大きく変化させたアメシストは、「カラーチェンジアメシスト」(orカラーチェンジタイプアメシスト)と呼ばれたり、また緑色透明の水晶が「グリーンアメシスト」と呼ばれたりします。 採掘時にすでに緑色透明であるものは「プラシオライト」(prasiolite)とも呼ばれ、アメリカカリフォルニア州やネバダ州などのごく一部の地域から産出されます。「バーマリン」(vermarine)や「ライムシトリン」と呼ばれることもあります。 アメシスト(紫水晶)の最も理想的といわれている色合いは「ディープ・シベリアン」(Deep Siberian)と呼ばれるもので、紫の割合が75~80%、残りが青で構成されたものです。
ボリビアではアメシストとシトリンと交じり合ったものが発見されており、一つの鉱石の中に二つの色が混じりあったこの鉱石は「アメトリン」(ametrine)と呼ばれています。
また、熱によって再び色が変化してしまうのは、熱により鉄イオンの配列が再び変化してしまうためで、変色後は黄色や緑色を示すことがあります。
シトリン(黄水晶)やスモーキークォーツ(煙水晶)が時として、「焼き紫水晶」(Burnt Amethyst)と呼ばれるゆえんは、こうした色つき水晶は紫水晶を加熱することで容易に作り出すことができる点にあります。また、紫外線に当てることでも変色を引き起こすことができ、色を大きく変化させたアメシストは、「カラーチェンジアメシスト」(orカラーチェンジタイプアメシスト)と呼ばれたり、また緑色透明の水晶が「グリーンアメシスト」と呼ばれたりします。 採掘時にすでに緑色透明であるものは「プラシオライト」(prasiolite)とも呼ばれ、アメリカカリフォルニア州やネバダ州などのごく一部の地域から産出されます。「バーマリン」(vermarine)や「ライムシトリン」と呼ばれることもあります。 アメシスト(紫水晶)の最も理想的といわれている色合いは「ディープ・シベリアン」(Deep Siberian)と呼ばれるもので、紫の割合が75~80%、残りが青で構成されたものです。
ボリビアではアメシストとシトリンと交じり合ったものが発見されており、一つの鉱石の中に二つの色が混じりあったこの鉱石は「アメトリン」(ametrine)と呼ばれています。
アメシストの産地
アメシストの産地としてはブラジル、ウルグアイ、マダガスカルが有名で、ブラジル産のものは淡い紫、マダガスカル産のものは赤やすみれ色に近い紫、ウルグアイ産のものは深い紫という大雑把な特徴があります。
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アメシストの動画
以下でご紹介するのは、オーストラリア・クイーンズランドのアサートンという町にあるThe Crystal Caves Museumに展示されている、世界最大級のアメシスト・ジオードです。ジオード(geode)とは日本語で「晶洞石」(しょうどうせき)といい、内部に空洞を含む鉱石や岩石内部にドーム状に張り付いた鉱物のことを指します。
ちなみに史上最大のアメシスト・ジオードは、1900年にブラジルのRio Grande do Sulで発見されたもので、その大きさは10m×5m×3m、重さは8トンにも及んだといいます。
ちなみに史上最大のアメシスト・ジオードは、1900年にブラジルのRio Grande do Sulで発見されたもので、その大きさは10m×5m×3m、重さは8トンにも及んだといいます。