エメラルドの組成
- 分類:ケイ酸塩鉱物
- 組成:Be3Al2Si6O18
- 結晶系:六方晶系
- 色:鮮緑色(エメラルド色)
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:7.5
- 比重:2.7
エメラルドの特徴
エメラルド(和名は翠玉-すいぎょく/緑玉-りょくぎょく)はベリル(緑柱石-りょくちゅうせき)の一種です。内部に含まれるクロムやバナジウムといった元素により、肉眼では緑~淡緑色に見えます。内部に多くの不純物を含んでいることが多く、また一定方向からの衝撃に極端に弱い結晶構造なため、扱いには慎重を要します。
世界の4大宝石にも数えられており、古代エジプトではクレオパトラも愛用していたと伝えられています。透明で美しいものはカットされて宝石になりますが、エメラルドカットと呼ばれる特徴的なカットもあります。
5月の誕生石、牡牛座の守護石、結婚55周年の記念石など、様々な顔を持つ宝石です。
希少なタイプとしては、キャッツアイ効果をもつ「エメラルド・キャッツアイ」や、スター効果をもつ「スター・エメラルド」などがあります。
1960年代、アメリカの宝石業界はエメラルドの定義を変更し、従来のクロム含有型ベリルの他、バナジウム含有型ベリルも「エメラルド」のカテゴリに包括しました。しかしイギリスを始めとするヨーロッパにおいては、バナジウム含有型ベリルはエメラルドと見なされておらず、クロム含有型と区別する際はに「コロンビアン・エメラルド」という特殊な用語を用います。
世界の4大宝石にも数えられており、古代エジプトではクレオパトラも愛用していたと伝えられています。透明で美しいものはカットされて宝石になりますが、エメラルドカットと呼ばれる特徴的なカットもあります。
5月の誕生石、牡牛座の守護石、結婚55周年の記念石など、様々な顔を持つ宝石です。
希少なタイプとしては、キャッツアイ効果をもつ「エメラルド・キャッツアイ」や、スター効果をもつ「スター・エメラルド」などがあります。
1960年代、アメリカの宝石業界はエメラルドの定義を変更し、従来のクロム含有型ベリルの他、バナジウム含有型ベリルも「エメラルド」のカテゴリに包括しました。しかしイギリスを始めとするヨーロッパにおいては、バナジウム含有型ベリルはエメラルドと見なされておらず、クロム含有型と区別する際はに「コロンビアン・エメラルド」という特殊な用語を用います。
エメラルドの産地
エメラルドの産地は、コロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタンなどですが、中でも最大の産出国はコロンビアで、世界シェアは60%を超えています。
特にムゾ(Muzo)、コスクエス(Coscuez)、チボー(Chivor)の三地域が有名で、「トラピッチ・エメラルド」(trapiche emerald)という、内部の炭素不純物が表面に亀甲模様を描き出した、非常に珍しいエメラルドも産出します。
特にムゾ(Muzo)、コスクエス(Coscuez)、チボー(Chivor)の三地域が有名で、「トラピッチ・エメラルド」(trapiche emerald)という、内部の炭素不純物が表面に亀甲模様を描き出した、非常に珍しいエメラルドも産出します。
エメラルドの語源
エメラルドの名は、ギリシア語で「緑色の宝石」を意味する「smaragdos」がラテン語で「smaragdus」に変化し、次第に発音が崩れて「esmaralda」となり、中世英語(emeraude)や古フランス語(esmeraude)などを経由して、最終的に「emerald」となったようです。
エメラルドの人工処理
エメラルドは表面にひび割れや小さな傷などを持たない結晶はほとんど無いため、たいていはオイルや樹脂に浸すという人工処理が施されます。
用いられるのは「シーダーオイル」(ヒマラヤスギ)という、エメラルドと同じ屈折率を持つオイルや「オプティコン」(opticon)という人工オイルです。人工処理の頻度が余りにも高いため、「なし(none)-ほんの少し(minor)-やや(moderate)-非常に(highly)」という人工処理の度合いに合わせた用語すらあるくらいです。たとえば全く同じ質のエメラルドでも、処理の度合いが「なし」のものに比べて「やや」という評価を下されたものは、価値が40~50%もダウンします。
用いられるのは「シーダーオイル」(ヒマラヤスギ)という、エメラルドと同じ屈折率を持つオイルや「オプティコン」(opticon)という人工オイルです。人工処理の頻度が余りにも高いため、「なし(none)-ほんの少し(minor)-やや(moderate)-非常に(highly)」という人工処理の度合いに合わせた用語すらあるくらいです。たとえば全く同じ質のエメラルドでも、処理の度合いが「なし」のものに比べて「やや」という評価を下されたものは、価値が40~50%もダウンします。
エメラルドのグレーディング
エメラルドのグレーディング(格付け)は、他の多くの色つき宝石同様、4Cを基準としています。4Cとは、カラー(color)、カット(cut)、クラリティ(clarity)、クリスタル(crystal/ダイヤモンドの場合、クリスタルの代わりにカラットとなる)のことです。
通常の色つき宝石鑑定においては「カラー」が最重視されますが、エメラルドの鑑定においては、「クリスタル」(透明度)が「カラー」と同じくらい重要な要素と見なされます。最高級のエメラルドに要求されるのは、鮮緑色と同時に、質の高い透明度です。
エメラルドは非常に多くのインクルージョン(内包物)を含んでいることがあり、ダイヤモンドが10倍に拡大して評価されるのに対し、エメラルドは肉眼で評価されます。肉眼で確認できるような内包物がない場合は、最高品質である「Flawless」(傷なし)の評価が下されます。
エメラルドのメインカラーは緑ですが、黄色と青が微妙に入り混じることにより、黄緑~青緑に色合いが変化します。中程度~濃い色の緑がエメラルドと見なされるのに対し、薄い緑色はただ単に「グリーンベリル」と呼ばれ、エメラルドとは区別されます。
通常の色つき宝石鑑定においては「カラー」が最重視されますが、エメラルドの鑑定においては、「クリスタル」(透明度)が「カラー」と同じくらい重要な要素と見なされます。最高級のエメラルドに要求されるのは、鮮緑色と同時に、質の高い透明度です。
エメラルドは非常に多くのインクルージョン(内包物)を含んでいることがあり、ダイヤモンドが10倍に拡大して評価されるのに対し、エメラルドは肉眼で評価されます。肉眼で確認できるような内包物がない場合は、最高品質である「Flawless」(傷なし)の評価が下されます。
エメラルドのメインカラーは緑ですが、黄色と青が微妙に入り混じることにより、黄緑~青緑に色合いが変化します。中程度~濃い色の緑がエメラルドと見なされるのに対し、薄い緑色はただ単に「グリーンベリル」と呼ばれ、エメラルドとは区別されます。
エメラルドの動画
以下でご紹介するのは高品質かつ希少価値の高いエメラルドの映像です。最初に登場するのは6.25カラット、エメラルドカットを施されたもので、後に登場するのはコロンビア・コスクエス鉱山で採掘された1,600カラットの原石です。
2本目の動画は、コロンビア産エメラルドのフォトギャラリーです。
2本目の動画は、コロンビア産エメラルドのフォトギャラリーです。