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ベスビアナイト

 宝石の内「ベスビアナイト」について、組成・特徴・歴史・産地などを写真や動画を交えて解説します。

ベスビアナイトの組成

ベスビアナイトの外観写真
  • 分類:酸化鉱物
  • 組成:Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4
  • 結晶系:正方晶系
  • 色:緑・黄・褐・赤・紫・青
  • 光沢:ガラス光沢-樹脂光沢
  • モース硬度:6.5
  • 比重:3.4
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ベスビアナイトの特徴

 ベスビアナイト(和名はベスブ石)は、内部に含む不純物により緑、茶、黄、青など様々な色を示すケイ酸塩鉱物の一種です。ベスビアナイト(ベスブ石)は、地質変性にさらされたスカルンや石灰石中に結晶として存在しており、名前は、最初に発見されたのがイタリア・ベスビオス火山(下段のトリビア参照)の溶岩ブロック中だったことに由来しています。
 青みがかったベスビアナイトは特にシプリン(cyprine)という名でも呼ばれ、アメリカ・ニュージャージーのフランクリンなどで発見されています。青の発色要因は、内部に不純物として含まれる銅です。また、ヒスイに似た外観を有したベスビアナイトは、特に「カリフォルナイト」(californite)と呼ばれ、フォルスネームとしてカリフォルニアジェード、アメリカンジェード、ベスビアナイトジェードなどがあります。その他マンガンを多く含むものはクサンサイト(Xanthite)、宝石としての美しさを持つものはアイドクレーズ(idocrase)と呼ばれたりします。ちなみにアイドクレーズという宝石名は、この宝石がジルコンを始めとする他の宝石と似通って紛らわしいところから、ギリシャ語ので「見せかけ」を意味するアイドス(Eidos)と、「交じり合う」を意味するクレイシス(Krasis)を合わせて付けられました(フランスの鉱物学者ルネ=ジュスト・アユイ/Rene Just Hauy)。
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ベスビアナイトの動画

 以下でご紹介するのは、ベスビアナイトの原石動画です。前者はカナダ・ケベック州産/グリーンとパープル、後者は同じくケベック州産/ライムグリーンのサンプルです。
元動画は⇒こちら
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