タンザナイトの組成

- 分類:ケイ酸塩鉱物
- 組成:Ca2Al3(SiO4)(Si2O7)O(OH)
- 結晶系:斜方晶系
- 色:青-青紫
- 光沢:ガラス光沢
- モース硬度:6.5
- 比重:3.3
タンザナイトの特徴
タンザナイトの多色性
タンザナイトには多色性(たしきせい)という特徴があり、見る角度や光の環境によって青色や紫色が強くなる宝石です。一般的に多色性が強く、濃い紫、濃い青が出るものほど宝石としての価値が上がります。
原石状態のタンザナイトは赤茶色をしているため、宝石用加熱器で550~700度まで加熱することで、特徴的なブルー系統の色を出します。ほとんどのタンザナイトが熱処理を受けているため、この人工処理が価格に影響を及ぼすことはありません。
原石状態のタンザナイトは赤茶色をしているため、宝石用加熱器で550~700度まで加熱することで、特徴的なブルー系統の色を出します。ほとんどのタンザナイトが熱処理を受けているため、この人工処理が価格に影響を及ぼすことはありません。
タンザナイトの発見から命名まで
タンザナイトの発見は1967年にまで遡ります。
タンザニアのアルーシャに暮らしていたマニュエル・ド・ソーザという金採掘人は、ある日アルーシャから南東へ40キロほど行ったメレラニ鉱山で、鮮やかな青色をした透明なかけらを発見しました。
最初はペリドット(peridot)だろうと考えましたが、すぐに違う鉱物だとわかり、取り急ぎ「デュモルティエライト」(dumortierite)だろうと踏んでいました。
程なくしてソーザはその鉱物を、ナイロビに本拠地を置いて活動していた宝石商・ジョン・ソールに見せます。ソールはマサチューセッツ工科大学の博士号を持ち、後にケニヤのツァボ地区でルビーの巨大堆積層を発見する人物です。彼はこの鉱物が新種であるとにらみ、さっそくニューヨークに住む父親・ハイマン・ソールに送りました。
ハイマンはそのサンプルをGIA(Gemological Institute of Americe)に持参したところ、ゾイサイトの一種であることが判明し、ようやく新種の鉱物であることが確認されました。
当初は「ブルーゾイサイト」という味気ないネーミングでしたが、宝飾業界の巨頭「Tiffamy & Co.」がこの鉱物に目をつけ、名前を「タンザナイト」と改めました。「ゾイサイト」という音が、英語で「自殺」を意味する「スワサイド」(suicide)に似ているため嫌忌されたという逸話も残っています。
タンザニアのアルーシャに暮らしていたマニュエル・ド・ソーザという金採掘人は、ある日アルーシャから南東へ40キロほど行ったメレラニ鉱山で、鮮やかな青色をした透明なかけらを発見しました。
最初はペリドット(peridot)だろうと考えましたが、すぐに違う鉱物だとわかり、取り急ぎ「デュモルティエライト」(dumortierite)だろうと踏んでいました。
程なくしてソーザはその鉱物を、ナイロビに本拠地を置いて活動していた宝石商・ジョン・ソールに見せます。ソールはマサチューセッツ工科大学の博士号を持ち、後にケニヤのツァボ地区でルビーの巨大堆積層を発見する人物です。彼はこの鉱物が新種であるとにらみ、さっそくニューヨークに住む父親・ハイマン・ソールに送りました。
ハイマンはそのサンプルをGIA(Gemological Institute of Americe)に持参したところ、ゾイサイトの一種であることが判明し、ようやく新種の鉱物であることが確認されました。
当初は「ブルーゾイサイト」という味気ないネーミングでしたが、宝飾業界の巨頭「Tiffamy & Co.」がこの鉱物に目をつけ、名前を「タンザナイト」と改めました。「ゾイサイト」という音が、英語で「自殺」を意味する「スワサイド」(suicide)に似ているため嫌忌されたという逸話も残っています。
巨大なタンザナイト
タンザナイトの動画
以下でご紹介するのはルースのタンザナイト動画です。前者のスペックはエメラルドカット/9.6 x 7.6 x 5.1mm/3.35カラット、後者はアンティーク・クッションカット/12 x 11 x 8 mm /8.39カラットです。