ブレスレットとは?
ブレスレットとは手首に巻きつけて用いる装飾品の一種です。
素材は皮革、布、麻、プラスチックや金属などがあります。
ブレスレットの名は、ラテン語で腕を意味する「brachile」が古フランス語の「barcel」を経由し、現代の「bracelet」になったと考えられています。
古代エジプトにおけるブレスレットの歴史は、紀元前5000年にまで遡ることができます。最初は骨、石、木などが素材として用いられ、主として宗教的な意味合いがありました。再生と転生を象徴するスカラベ(コガネムシの一種で、古代エジプトにおいては神聖視されていた)をかたどったブレスレットはその際たる例でしょう。彫られたスカラベは装飾品として身につけられたり、あるいはミイラの包帯の中に遺体と一緒に埋葬されたりしました。
一方、ブルガリアではマーテニッツァ(martenitsa)という風習があり、赤と白の紐を手首や木の枝に巻きつけ、ババマルタ(神話の中で、春をもたらすという女神)に春の到来を願います。またギリシアにも似たような風習があり、2月の最終日に赤と白の糸でブレスレットを編み、それを3月1日から3月の終わりまで右手首に着け続けます。この風習はマーティス(martis/3月の意味)と呼ばれ、装着者をギリシアの厳しい日の光から守るという願いがこめられています。
素材は皮革、布、麻、プラスチックや金属などがあります。
ブレスレットの名は、ラテン語で腕を意味する「brachile」が古フランス語の「barcel」を経由し、現代の「bracelet」になったと考えられています。
古代エジプトにおけるブレスレットの歴史は、紀元前5000年にまで遡ることができます。最初は骨、石、木などが素材として用いられ、主として宗教的な意味合いがありました。再生と転生を象徴するスカラベ(コガネムシの一種で、古代エジプトにおいては神聖視されていた)をかたどったブレスレットはその際たる例でしょう。彫られたスカラベは装飾品として身につけられたり、あるいはミイラの包帯の中に遺体と一緒に埋葬されたりしました。
一方、ブルガリアではマーテニッツァ(martenitsa)という風習があり、赤と白の紐を手首や木の枝に巻きつけ、ババマルタ(神話の中で、春をもたらすという女神)に春の到来を願います。またギリシアにも似たような風習があり、2月の最終日に赤と白の糸でブレスレットを編み、それを3月1日から3月の終わりまで右手首に着け続けます。この風習はマーティス(martis/3月の意味)と呼ばれ、装着者をギリシアの厳しい日の光から守るという願いがこめられています。
ブレスレットの種類
以下は代表的なブレスレットの種類です。
ブレスレットの種類
- テニスブレスレット
テニスブレスレット(tennis bracelet)とは、ダイヤモンドが直列に並んだ細いブレスレットのことです。
往年の女子トップテニスプレーヤー・クリスエバート(Chris Evert)が1987年のU.S.OPENのプレー中に、細身のダイヤモンドブレスレット着けていました。しかしこのブレスレットは、偶発的な事故で試合中に破損してしまいます。クリスがブレスレットを修復するため試合は一時中断されましたが、この出来事が契機となり、直線状に並んだ細いブレスレットが「テニスブレスレット」と呼ばれるようになりました。 - チャームブレスレット
チャームブレスレット(charm bracelet)とは、お守りや人生の中で大事にしているものなどをブレスレットに取り付けたものです。
一般的なチャームブレスレットは、小物などがブラブラとぶら下がった状態ですが、「イタリアンチャームブレスレット」(Italian charm bracelet)のように、複数の小物をあたかもタイルを張るようにブレスレット上に固定したものもあります。
2002年頃から流行しだした「ヨーロピアンチャームブレスレット」(European charm bracelet)は、土台となるブレスレットの上に、様々なビーズを自分好みにアレンジできる「モジュラーブレスレット」という体裁をとっています。ちなみに「モジュラー」とは、「構成要素を組み合わせたもの」という意味です。これは、安い銀製のビーズから、高価なダイヤモンドビーズまで幅広くあるので、広い購買層にアピールしました。 - ジェルブレスレット
ジェルブレスレット(gel bracelet)とは、安価なリストバンドのことです。
時に何らかのメッセージを啓発するという意味があることから「awareness ribbon」に合わせて「awareness bracelet」とも呼ばれます。
2004年、ランスアームストロング基金がガン研究の支援を求めるため、シリコン製の黄色いリストバンドを作成したことから広がり始めました。以来、シリコン製のリストバンドがチャリティーに頻繁に用いられるようになり、一例では、「貧困撲滅キャンペーン」や、BBCが主催した「いじめ撲滅キャンペーン」にも登場しています。
アウェアネスリボンと同じように、ブレスレットの色によって支援対象がある程度決まっており、「緑=腎臓提供」、「ピンク=乳がん」、「青=糖尿病」、「オレンジ=多発性硬化症」、「白=貧困撲滅」、「赤と青が半々=てんかん」、「紫=膵臓がん」などです。 - バングル
バングル(bangle)とは、金属などでできた、外枠の形が変化しないブレスレットのことです。
柔らかい素材のものや布製のものもあったり、表面に宝石が取り付けられているものもあります。
インドではガラス製のバングルが多く見られ、複数個が同時に着用されます。こうすることでバングル同士が触れ合い、ちょうど風鈴のような小気味よい音色を奏でることができるといいます。また子供が金で出来たバングルを手首や足首にはめることも一般的です。
なお、「バングル」(bangle)という言葉は、ヒンディー語でガラスを意味する「bungri」に由来しています。 - フレンドシップブレスレット
フレンドシップブレスレット(friendship bracelet)とは、友情の印として友人間で交換するブレスレットのことです。
通常は刺繍糸などを用いた手作りで、片結びで固定します。種類としては、2~3本の刺繍糸をこよっただけのシンプルなものもあれば、40本以上の糸を編みこんで幾何学的な模様を織り成した複雑なものまであります。
1970年代にアメリカで流行し、現在でも10代の若者間で作られることがあります。 - スラップブレスレット
スラップブレスレット(slap bracelet)とは、1980年代後半から90年代初頭にかけて流行した若者向けのブレスレットです。
表面がフェルトで覆われた幅の広いベルトのような形をしており、表面には蛍光色やにぎやかな絵柄が施されています。
安価な装飾品として一時期人気を博しましたが、「スラップブレスレットをしていると怪我をする」という噂が広がり、いつの間にか流行も下火になりました。 - ビーズブレスレット
ビーズブレスレット(beads bracelet)とは、外周がビーズで飾られたブレスレットです。
アメリカ南西部やインドにおいてよく見られます。種類は、単色のものや複数色のものなど様々です。 - リンクブレスレット リンクブレスレット(link bracelet)とは、ちょうど鎖が連なるように、複数の環が絡み合い、全体で円周を形作っているブレスレットのことです。
- カルマブレスレット カルマブレスレット(karma bracelet)とは、木製ビーズが外周を囲むブレスレットで幸運をもたらすと信じられています。