有名なダイヤモンド一覧
以下でご紹介するのは、その大きさ、または美しさで名声を集める有名なダイヤモンドの中で、100カラットを越えるものです。
大きさを表す数字の単位は「カラット」(carat=200mg)で、数字の横にカッコがある場合は、カット前の原石の大きさを表しています。
添付した画像は全てWikimedia Commonsよりお借りしています。
なお、100カラット未満のリストは下のリンクよりお入り下さい。
大きさを表す数字の単位は「カラット」(carat=200mg)で、数字の横にカッコがある場合は、カット前の原石の大きさを表しています。
添付した画像は全てWikimedia Commonsよりお借りしています。
なお、100カラット未満のリストは下のリンクよりお入り下さい。
100カラット以上の有名なダイヤ一覧
- Cullinan Diamond (3106.75)
- Star of Sierra Leone (968.9)
- Golden Jubilee Diamond (545.67)
- Incomparable Diamond (407.48)
- Spirit of de Grisogono Diamond (312.24)
- Centenary Diamond (273.85)
- Aurora Pyramid of Hope (267.45)
- Lesotho Brown (252.40)
- Jubilee Diamond (245.35)
- Lesotho Promise(224)
- Red Cross Diamond (205.07)
- Millennium Star (203.04)
- Orloff (189.62)
- Jacob Diamond (184.5)
- Darya-ye Noor (182)
- Aurora Butterfly of Peace (167)
- Cross of Asia (142)
- Regent Diamond (140.64)
- The Paragon (137.82)
- Florentine Diamond (137.27)
- Premier Rose Diamond (137.02)
- Tiffany Yellow Diamond (128.54)
- Star of the South (128.48)
- Portuguese Diamond (127.01)
- Gruosi Diamond (115.34)
- Mouna Diamond (112.53)
- Earth Star Diamond (111.59)
- Koh-i-Noor (105)
- Great Chrysanthemum Diamond (104.15)
- Ashberg Diamond (102.48)
- Allnatt Diamond (101.29)
- The Star of the Season (100.1)
Cullinan Diamond
3106.75カラット
「Cullinan Diamond」(カリナンダイヤモンド)は人類史上最大のダイヤモンド原石で、その大きさは106.75カラット(621.35g)を誇ります。
余りの大きさのため、9つのダイヤモンドに分割されましたが、その中で最大のものは「Cullinan I」と呼ばれる530.4カラットのダイヤモンド、そして二番目に大きいのは「Cullinan II」と呼ばれる317.4カラットのダイヤモンドです。
前者は「Great Star of Africa」とも呼ばれ、1985年に「Golden Jubilee Diamond」に抜かれるまでは世界最大の単体ダイヤモンドでした。後者は「Lesser Star of Africa」の異名をもち、「Lesser」(小さいほうの)とは言うものの、研磨されたダイヤの中では世界で4番目の大きさを誇ります。
余りの大きさのため、9つのダイヤモンドに分割されましたが、その中で最大のものは「Cullinan I」と呼ばれる530.4カラットのダイヤモンド、そして二番目に大きいのは「Cullinan II」と呼ばれる317.4カラットのダイヤモンドです。
前者は「Great Star of Africa」とも呼ばれ、1985年に「Golden Jubilee Diamond」に抜かれるまでは世界最大の単体ダイヤモンドでした。後者は「Lesser Star of Africa」の異名をもち、「Lesser」(小さいほうの)とは言うものの、研磨されたダイヤの中では世界で4番目の大きさを誇ります。
Star of Sierra Leone
968.9カラット
「Star of Sierra Leone」(スターオブシエラレオネ)は、1972年、西アフリカ・シエラレオネ共和国のコイデュ地区で発見された、極めて不純物の少ないダイヤモンドです。
ニューヨークの宝石商・ハリー・ウィンストンが発見当時の大統領からダイヤモンドを買い取り、143.2カラットのエメラルドシェイプにカットしました。
しかしその後、内部の傷を消すためにカットが繰り返され、最終的には17個の小さなダイヤモンドに分割されることになります。その甲斐あってか、17個のうち13個まで「Flawless」の評価を受けており、中でも分割ダイヤの中で最大(53.96カラット)のペアシェイプダイヤモンドが有名です。また17個の内の6つを用い、ハリー・ウィンストンが「Star of Sierra Leone Brooch」を作ったことも逸話として残っています。
ニューヨークの宝石商・ハリー・ウィンストンが発見当時の大統領からダイヤモンドを買い取り、143.2カラットのエメラルドシェイプにカットしました。
しかしその後、内部の傷を消すためにカットが繰り返され、最終的には17個の小さなダイヤモンドに分割されることになります。その甲斐あってか、17個のうち13個まで「Flawless」の評価を受けており、中でも分割ダイヤの中で最大(53.96カラット)のペアシェイプダイヤモンドが有名です。また17個の内の6つを用い、ハリー・ウィンストンが「Star of Sierra Leone Brooch」を作ったことも逸話として残っています。
Golden Jubilee Diamond
545.67カラット
「Golden Jubilee」(ゴールデンジュビリ)は、ファセットカットを施されたダイヤモンドの中では、現時点で世界最大の545.67カラット(109.13g)を誇っています。
1908年以来、「アフリカの偉大なる星」(the Great Star of Africa)と呼ばれていた「Cullinan I」がずっと世界最大の栄誉に浴していましたが、1985年、南アフリカのプレミア鉱山において755.5カラットのブラウンダイヤモンドが発見され、その地位を失います。このとき発見されたダイヤモンドこそが「Golden Jubilee」なのです。
1908年以来、「アフリカの偉大なる星」(the Great Star of Africa)と呼ばれていた「Cullinan I」がずっと世界最大の栄誉に浴していましたが、1985年、南アフリカのプレミア鉱山において755.5カラットのブラウンダイヤモンドが発見され、その地位を失います。このとき発見されたダイヤモンドこそが「Golden Jubilee」なのです。
Incomparable Diamond
407.48カラット
「Incomparable Diamond」(インコンパラブルダイヤモンド)は、「Golden Jubilee」、「Cullinan I」に次ぎ、世界で三番目に大きなカットダイヤモンドです。
このダイヤモンドは、1984年、コンゴ共和国のミバ・ダイヤモンド鉱山から出た廃棄物の集積地で、一人の少女によってたまたま発見されました。発見された原石はその並外れた大きさのせいで、「ダイヤモンドは含まれていないだろう」という早合点から捨てられたようです。
上質なクラリティを保ったままカットしたため、発見当初の半分以下の大きさになりましたが、1988年、GIAから「Internal Flawless」という高い評価を受けています。
このダイヤモンドは、1984年、コンゴ共和国のミバ・ダイヤモンド鉱山から出た廃棄物の集積地で、一人の少女によってたまたま発見されました。発見された原石はその並外れた大きさのせいで、「ダイヤモンドは含まれていないだろう」という早合点から捨てられたようです。
上質なクラリティを保ったままカットしたため、発見当初の半分以下の大きさになりましたが、1988年、GIAから「Internal Flawless」という高い評価を受けています。
Spirit of de Grisogono Diamond
312.24カラット
「The Spirit of de Grisogono」(グリソゴノダイヤモンド)は、カットされたブラックダイヤモンドとしては世界最大、そして、全てのダイヤモンドの中でも5番目に大きなダイヤモンドです。
アフリカ中西部で発見され、カッティングはスイスの宝石商・「De Grisogono」が担当しました。こぶ状に丸くカットされたブラックダイヤを、702個の小粒ホワイトダイヤが取り囲んでいます。
アフリカ中西部で発見され、カッティングはスイスの宝石商・「De Grisogono」が担当しました。こぶ状に丸くカットされたブラックダイヤを、702個の小粒ホワイトダイヤが取り囲んでいます。
Centenary Diamond
273.85カラット
「Centenary Diamond」(センテナリーダイヤモンド)は、DeBeers社が運営しているプレミア鉱山(Premier Mine)において採掘された巨大ダイヤモンドです。
カラーは最高品質の「D」、クラリティも最高品質の「Flawless」を有する極めて美しいダイヤモンドです。
1988年5月、DeBeers社が鉱山を統合して100周年に当たる年に原石として紹介され、三年後の1991年5月、カットを終えた最終形としてお披露目されました。ちなみに「centenary」とは「百周年記念」の意味です。
カラーは最高品質の「D」、クラリティも最高品質の「Flawless」を有する極めて美しいダイヤモンドです。
1988年5月、DeBeers社が鉱山を統合して100周年に当たる年に原石として紹介され、三年後の1991年5月、カットを終えた最終形としてお披露目されました。ちなみに「centenary」とは「百周年記念」の意味です。
Aurora Pyramid of Hope
267.45カラット
「Aurora Pyramid of Hope」は、296個の天然カラーダイヤモンドから構成されるコレクションで、トータル267.45カラットを誇ります。
「Aurora Butterfly of Peace」同様、アラン・ブロンスタイン(Alan Bronstein)とハリー・ロッドマン(Harry Rodman)の二人が、およそ25年の歳月をかけて完成させました。
青、ピンク、赤、緑、オレンジ、紫、すみれ、黄色、オリーブ、茶色など、ありとあらゆるカラーをそろえており、カラーチェンジを見せるカメレオンダイヤモンド(chameleon diamonds)まで含まれます。現在はロンドンの自然史博物館で展示されています。
「Aurora Butterfly of Peace」同様、アラン・ブロンスタイン(Alan Bronstein)とハリー・ロッドマン(Harry Rodman)の二人が、およそ25年の歳月をかけて完成させました。
青、ピンク、赤、緑、オレンジ、紫、すみれ、黄色、オリーブ、茶色など、ありとあらゆるカラーをそろえており、カラーチェンジを見せるカメレオンダイヤモンド(chameleon diamonds)まで含まれます。現在はロンドンの自然史博物館で展示されています。
Lesotho Brown
252.40カラット
「Lesotho Brown」(レソトブラウン)は、1967年、レソト王国(アフリカ南部に位置する立憲君主制国家)にて発掘されたブラウンダイヤモンドです。
原石は601カラット(120g)ほどありましたが、後に18個の小さなダイヤモンドに加工されます。その中で最大のものは「Lesotho I」と呼ばれる71.73カラットのもので、エメラルドカットを施されました。
また「Lesotho III」は40.42カラットのマルキーズシェイプで、かつてはジャッキーケネディ(ギリシアの造船王・アリストートル・オナシスの妻)が所有していたことで有名です。
原石は601カラット(120g)ほどありましたが、後に18個の小さなダイヤモンドに加工されます。その中で最大のものは「Lesotho I」と呼ばれる71.73カラットのもので、エメラルドカットを施されました。
また「Lesotho III」は40.42カラットのマルキーズシェイプで、かつてはジャッキーケネディ(ギリシアの造船王・アリストートル・オナシスの妻)が所有していたことで有名です。
Jubilee Diamond
245.35カラット
「Jubilee Diamond」(ジュビリーダイヤモンド)は、無色でクッションカットを施されたダイヤモンドで、かつての名は「Reitz Diamond」です。元の名は南アフリカ中央部のオレンジ自由国州の統治者だった「Francis William Reitz」に由来しています。1897年、ビクトリア女王の即位60周年を記念して改名され、現在の名になりました。
Lesotho Promise
224カラット
「Lesotho Promise」(レソトプロミス)は、2006年8月22日、レソト王国のレツェング・ダイヤモンド鉱山(letseng Diamond Mine)にて発見されたダイヤモンドです。
原石の大きさに関して言うと、有名な「Lesotho Brown」を上回る非常に大きなダイヤモンドです。
南アフリカの「SAFDICO」という企業が買い取り、2007年7月、最終カットを終えたダイヤモンドが公開されました。内訳は、7つのペアシェイプ、4つのエメラルドカット、13のラウンドブリリアントカット、そして1つのハートシェイプからなる合計26個で、総計224カラットにも及びます。
原石の大きさに関して言うと、有名な「Lesotho Brown」を上回る非常に大きなダイヤモンドです。
南アフリカの「SAFDICO」という企業が買い取り、2007年7月、最終カットを終えたダイヤモンドが公開されました。内訳は、7つのペアシェイプ、4つのエメラルドカット、13のラウンドブリリアントカット、そして1つのハートシェイプからなる合計26個で、総計224カラットにも及びます。
Red Cross Diamond
205.07カラット
「Red Cross Diamond」(レッドクロスダイヤモンド)は、鮮やかなカナリーイエローが美しいクッションシェイプのダイヤモンドです。
1901年、キンバリー鉱山で発見されたと伝えられており、当初は375カラットもあったそうです。光に一定時間さらして暗闇に持っていくと、自ら発光するという性質を持っています。
また、聖ヨハネ騎士団のシンボルである「マルタ十字」(Maltese Cross)がテーブルファセットに浮かび上がって見えるのも大きな特徴と言えるでしょう。
1918年、赤十字(Red Cross)支援の為、ロンドンにおいてオークションにかけられたことからこの名が付いています。
1901年、キンバリー鉱山で発見されたと伝えられており、当初は375カラットもあったそうです。光に一定時間さらして暗闇に持っていくと、自ら発光するという性質を持っています。
また、聖ヨハネ騎士団のシンボルである「マルタ十字」(Maltese Cross)がテーブルファセットに浮かび上がって見えるのも大きな特徴と言えるでしょう。
1918年、赤十字(Red Cross)支援の為、ロンドンにおいてオークションにかけられたことからこの名が付いています。
Millennium Star
203.04カラット
「Millennium Star」(ミレニアムスター)は、DeBeers社が保有するペアシェイプのダイヤモンドで、カラーとクラリティに関しては、最高品質である「D」と「Flawless」を獲得しています。
1990年、コンゴ共和国において発見された原石をDeBeers社が買取り、およそ3年をかけてペアシェイプにカッティングしました。
De Beers社が主催した「Millennium diamond collection」においてお披露目されたところからこの名が付いています。
1990年、コンゴ共和国において発見された原石をDeBeers社が買取り、およそ3年をかけてペアシェイプにカッティングしました。
De Beers社が主催した「Millennium diamond collection」においてお披露目されたところからこの名が付いています。
Orloff
189.62カラット
「Orloff」(オルロフ)は、モスクワ・クレムリンに展示されている「Diamond Fund」と呼ばれる宝石コレクションの1つです。
インド南部にあるスリランガン寺院に鎮座していた女神像の瞳として用いられていたという伝承があり、1750年ごろ何者かに盗まれたこのダイヤモンドは、長い年月をかけて商人の間をさまよい、最終的にグリゴリー・オルロフ伯爵の手に渡ります。
寸法は32mm×35mm×31mmでローズカット、淡い青~緑の色合いを有しています。
インド南部にあるスリランガン寺院に鎮座していた女神像の瞳として用いられていたという伝承があり、1750年ごろ何者かに盗まれたこのダイヤモンドは、長い年月をかけて商人の間をさまよい、最終的にグリゴリー・オルロフ伯爵の手に渡ります。
寸法は32mm×35mm×31mmでローズカット、淡い青~緑の色合いを有しています。
Jacob Diamond
184.5カラット
「Jacob Diamond」(ヤコブダイヤモンド)は、かつては「Imperial Diamond」、もしくは「Great White Diamond」と呼称されていたダイヤモンドで、現在はインド政府が保有しています。
寸法は長さ39.5mm×幅29.25mm×高さ22.5mmを誇り、58のファセット面をもっています。
インド政府が所有する前は、インド・ハイデラバードのニザム(Nizam=統治者)のものでした。
寸法は長さ39.5mm×幅29.25mm×高さ22.5mmを誇り、58のファセット面をもっています。
インド政府が所有する前は、インド・ハイデラバードのニザム(Nizam=統治者)のものでした。
Darya-ye Noor
182カラット
「Darya-ye Noor」(ダルヤーイェ・ヌール)は、ペルシア語で「光の海」という意味を持つ巨大なダイヤモンドです。
現在はイランの王冠に飾られており、テヘランにあるイラン中央銀行で展示されています。色は淡いピンク色で、その希少性で知られています。
「Koh-i-Noor」(クーヘ・ヌール)同様、インドのゴルコンダ鉱山で採掘され、かつてはムガールの皇帝が所有していました。
1739年、イランのナーディル・シャーがインド北部へ侵攻し、デリーを占領しました。当時のムガール皇帝にインドの王冠を返却する代わりとして、この「ダルヤーイェ・ヌール」、「クーヘ・ヌール」、そして「孔雀の玉座」などの宝物をイランに持ち帰ったといいます。
現在はイランの王冠に飾られており、テヘランにあるイラン中央銀行で展示されています。色は淡いピンク色で、その希少性で知られています。
「Koh-i-Noor」(クーヘ・ヌール)同様、インドのゴルコンダ鉱山で採掘され、かつてはムガールの皇帝が所有していました。
1739年、イランのナーディル・シャーがインド北部へ侵攻し、デリーを占領しました。当時のムガール皇帝にインドの王冠を返却する代わりとして、この「ダルヤーイェ・ヌール」、「クーヘ・ヌール」、そして「孔雀の玉座」などの宝物をイランに持ち帰ったといいます。
Aurora Butterfly of Peace
167カラット
「Aurora Butterfly of Peace」(オーロラバタフライピース)は、天然のファンシーカラーダイヤモンド240個からなるコレクションで、トータルカラットは167です。
アラン・ブロンスタイン(Alan Bronstein)とハリー・ロッドマン(Harry Rodman)の二人が、およそ12年の歳月をかけて完成させました。
愛、美、力、自然、そして平和(peace)の永遠の象徴として蝶が描かれています。紫外線を当てたときの蛍光性にも特徴があり、紫、オレンジ、青、ライムグリーン、バイオレット、ピンクなど、珍しい発色をするため、カラーダイヤモンド研究のかっこうの材料にもなっています。
アラン・ブロンスタイン(Alan Bronstein)とハリー・ロッドマン(Harry Rodman)の二人が、およそ12年の歳月をかけて完成させました。
愛、美、力、自然、そして平和(peace)の永遠の象徴として蝶が描かれています。紫外線を当てたときの蛍光性にも特徴があり、紫、オレンジ、青、ライムグリーン、バイオレット、ピンクなど、珍しい発色をするため、カラーダイヤモンド研究のかっこうの材料にもなっています。
Cross of Asia
142カラット
「Cross of Asia」(クロスオブエイジャ)は、1902年、南アフリカで発見された巨大ダイヤモンドです。
元々は280カラットありましたが、最初のカットで142カラットまで削られ、その後3回のカッティングを経て徐々にカラット数が減少していきます。
まずは112カラットのクッションシェイプになり、次いで109.28カラットまで削られ、最終的には79.12カラットのレイディエントカットへと変身を遂げます。これはあらゆる傷を無くすためでしたが、現在のカラーはファンシーカラー(イエロー)でクラリティは「Internally Flawlessの評価を受けています。
元々は280カラットありましたが、最初のカットで142カラットまで削られ、その後3回のカッティングを経て徐々にカラット数が減少していきます。
まずは112カラットのクッションシェイプになり、次いで109.28カラットまで削られ、最終的には79.12カラットのレイディエントカットへと変身を遂げます。これはあらゆる傷を無くすためでしたが、現在のカラーはファンシーカラー(イエロー)でクラリティは「Internally Flawlessの評価を受けています。
Regent Diamond
140.64カラット
「Regent Diamond」(リージェントダイヤモンド)は、現在はフランス・ルーブル美術館に展示されているダイヤモンドです。
伝承によると、1698年、インドのコルコンダ鉱山において一人の奴隷労働者がこのダイヤモンドの原石を発見し、自分の足の傷の中に隠し入れたといいます。イギリス船の船長がその奴隷を殺した後ダイヤモンドを奪い、インド人の商人に売り渡してしまったとか。
1701年、マドラスにてこのダイヤモンドを買い取ったのが知事をしていたトーマス・ピット(Thimas Pitt)で、このことから別名「ピット・ダイヤモンド」とも呼ばれます。
その後はフランス王家→ナポレオン→オーストリア→再びフランスなど紆余曲折を経て、1887年からはルーブル美術館にて展示されています。
伝承によると、1698年、インドのコルコンダ鉱山において一人の奴隷労働者がこのダイヤモンドの原石を発見し、自分の足の傷の中に隠し入れたといいます。イギリス船の船長がその奴隷を殺した後ダイヤモンドを奪い、インド人の商人に売り渡してしまったとか。
1701年、マドラスにてこのダイヤモンドを買い取ったのが知事をしていたトーマス・ピット(Thimas Pitt)で、このことから別名「ピット・ダイヤモンド」とも呼ばれます。
その後はフランス王家→ナポレオン→オーストリア→再びフランスなど紆余曲折を経て、1887年からはルーブル美術館にて展示されています。
The Paragon
137.82カラット
「The Paragon」(ザ・パラゴン)は、最高品質のカラー「D」を誇る巨大ホワイトダイヤモンドです。
ただ単に「paragon」という場合は、傷がなく、いかなるインクルージョンも含まない大きめなダイヤモンド全般を指しますが、定冠詞である「The」がつく場合は、ここで述べるダイヤモンドを指しています。
ブラジルで採掘されたものを「Graff Diamond」がアントワープで買取り、最終的には7面カイトシールドシェイプへとカットしました。このダイヤモンドはピンク、ブルー、イエローダイヤモンドと組み合わさってネックレスとして生まれ変わり、全てのダイヤモンドを総計すると190.27カラットにも達します。
ミレニアム(千年紀)を記念して、スーパーモデルであるナオミ・キャンベルが1999年、DeBeers社とベルサーチが主催したダイヤモンドガーラで身につけたことは有名です。
ただ単に「paragon」という場合は、傷がなく、いかなるインクルージョンも含まない大きめなダイヤモンド全般を指しますが、定冠詞である「The」がつく場合は、ここで述べるダイヤモンドを指しています。
ブラジルで採掘されたものを「Graff Diamond」がアントワープで買取り、最終的には7面カイトシールドシェイプへとカットしました。このダイヤモンドはピンク、ブルー、イエローダイヤモンドと組み合わさってネックレスとして生まれ変わり、全てのダイヤモンドを総計すると190.27カラットにも達します。
ミレニアム(千年紀)を記念して、スーパーモデルであるナオミ・キャンベルが1999年、DeBeers社とベルサーチが主催したダイヤモンドガーラで身につけたことは有名です。
Florentine Diamond
137.27カラット
「Florentine Diamond」(フロレンティン・ダイヤモンド)は、インド原産で、もはや現存しない伝説のダイヤモンドです。
淡い黄色にわずかなグリーンがオーバートーンとしてかかっています。変則126ファセットがダブルローズカットを形作っており、多くの異名を有しています。
現在の所在は不明ですが、一説では第一次大戦後、ダイヤモンドの所有者であったオーストリアの皇族がスイスに亡命した後、何者かによって盗まれたそうです。その後南アメリカからアメリカ合衆国へと運ばれたダイヤモンドは1920年代、新たなカットを施されてどこかに売り飛ばされたとか。
淡い黄色にわずかなグリーンがオーバートーンとしてかかっています。変則126ファセットがダブルローズカットを形作っており、多くの異名を有しています。
現在の所在は不明ですが、一説では第一次大戦後、ダイヤモンドの所有者であったオーストリアの皇族がスイスに亡命した後、何者かによって盗まれたそうです。その後南アメリカからアメリカ合衆国へと運ばれたダイヤモンドは1920年代、新たなカットを施されてどこかに売り飛ばされたとか。
Premier Rose Diamond
137.02カラット
「Premier Rose Diamond」(プレミアローズダイヤモンド)とは、DeBeers社が運営する南アフリカのプレミア鉱山(Premier Mine)にて採掘されたダイヤモンドです。
元々は353.9カラットの巨大ダイヤモンドでしたが、「Big Rose(137.02)」・「Little Rose(31.48)」・「Baby Rose(2.11)」という三つに分断され、これらは現在「Premier Rose Family」と呼ばれています。
1978年にプレミア鉱山で発見されたこと、及びモーウダイヤモンドカッティング(Mouw Diamond Cutting)創業者であるヤコブ・モーウの妻、ローズ・モーウにちなんで名づけられました。
元々は353.9カラットの巨大ダイヤモンドでしたが、「Big Rose(137.02)」・「Little Rose(31.48)」・「Baby Rose(2.11)」という三つに分断され、これらは現在「Premier Rose Family」と呼ばれています。
1978年にプレミア鉱山で発見されたこと、及びモーウダイヤモンドカッティング(Mouw Diamond Cutting)創業者であるヤコブ・モーウの妻、ローズ・モーウにちなんで名づけられました。
Tiffany Yellow Diamond
128.54カラット
「Tiffany Yellow Diamond」(ティファニーイエローダイヤモンド)は、世界で最も大きなイエローダイヤモンドの1つであり、1878年、南アフリカのキンバリー鉱山で原石として発見されたときは、287.42カラットもありました。
最終的には通常のブリリアントカットよりも32面多い90のファセットを持つクッションシェイプカットを施され、128.54カラットに落ち着きます。
この宝石を身につけた女性は世界でたった二人しかおらず、一人はシェルドン・ホワイトハウス夫人、そしてもう一人は1961年、映画「ティファニーで朝食を」の宣伝として身に着けたオードリー・ヘプバーンです。
最終的には通常のブリリアントカットよりも32面多い90のファセットを持つクッションシェイプカットを施され、128.54カラットに落ち着きます。
この宝石を身につけた女性は世界でたった二人しかおらず、一人はシェルドン・ホワイトハウス夫人、そしてもう一人は1961年、映画「ティファニーで朝食を」の宣伝として身に着けたオードリー・ヘプバーンです。
Star of the South
128.48カラット
「Star of the South」(スターオブサウスアフリカ)は、「Estrela do Sul」(ポルトガル語で”南の星”の意)とも呼ばれ、1853年、ブラジルで発見された巨大ダイヤモンドです。
発見当初は254.5カラットありましたが、最終的には128.48カラットのクッションシェイプに落ち着きました。
淡いピンクがかった茶色を有しており、クラリティ評価は「VS2」です。ダイヤモンドで屈折した光はややピンク色を発します。
多くの人の手を渡り歩きましたが、所有者にはインド・バローダ州のマハラジャ、フランス宝飾企業のカルティエなどがいます。
発見当初は254.5カラットありましたが、最終的には128.48カラットのクッションシェイプに落ち着きました。
淡いピンクがかった茶色を有しており、クラリティ評価は「VS2」です。ダイヤモンドで屈折した光はややピンク色を発します。
多くの人の手を渡り歩きましたが、所有者にはインド・バローダ州のマハラジャ、フランス宝飾企業のカルティエなどがいます。
Portuguese Diamond
127.01カラット
「Portuguese Diamond」(ポーチュギーズダイヤモンド)は、その類まれなる透明度で有名な、エメラルドカットを施された巨大ダイヤモンドです。
言い伝えによると、18世紀にブラジルで発見され、その後ポルトガル王室の王冠に飾られたといいます。しかし文書化された証拠がなく、20世紀に南アフリカのキンバリー鉱山で発掘された、との噂も並存しています。
1928年、ペギー・ホプキンズ・ジョイスという女性が大変な高値でこのダイヤモンドを購入し、その後1951年、ハリーウィンストンが彼女からこのダイヤモンドを買い取っています。彼はまた、このダイヤモンドの名付け親としても知られており、「portuguese」とは「ポルトガルの」を意味します。現在このダイヤモンドはスミソニアンダイヤモンドコレクションの一部です。
言い伝えによると、18世紀にブラジルで発見され、その後ポルトガル王室の王冠に飾られたといいます。しかし文書化された証拠がなく、20世紀に南アフリカのキンバリー鉱山で発掘された、との噂も並存しています。
1928年、ペギー・ホプキンズ・ジョイスという女性が大変な高値でこのダイヤモンドを購入し、その後1951年、ハリーウィンストンが彼女からこのダイヤモンドを買い取っています。彼はまた、このダイヤモンドの名付け親としても知られており、「portuguese」とは「ポルトガルの」を意味します。現在このダイヤモンドはスミソニアンダイヤモンドコレクションの一部です。
Gruosi Diamond
115.34カラット
「Gruosi Diamond」(グルオシダイヤモンド)とは、スイスの宝石商ファワーズ・グルオジ氏(Fawaz Gruosi)の所有する巨大ブラックダイヤモンドです。
1998年、インドで発見されたときは300カラット以上ありましたが、素材が意外ともろく、最終的には180カラット以上の原石を削ってハートシェイプに仕立て上げられました。
現在は58.77カラットの小さいブラックダイヤモンド、378個のホワイトダイヤモンド、そして14カラットのツァボライトとともにネックレスのセンターピースとして用いられています。
1998年、インドで発見されたときは300カラット以上ありましたが、素材が意外ともろく、最終的には180カラット以上の原石を削ってハートシェイプに仕立て上げられました。
現在は58.77カラットの小さいブラックダイヤモンド、378個のホワイトダイヤモンド、そして14カラットのツァボライトとともにネックレスのセンターピースとして用いられています。
Mouna Diamond
112.53カラット
「Mouna Diamond」(マウナダイヤモンド)は、サウジアラビアの富豪・Mouna Ayoub女史が所有していたイエローダイヤモンドです。
1995年、GIAの鑑定で「VS1」のクラリティ評価を得ています。クッションシェイプで直径は26mm、高さは36mmを誇っています。
1998年、ジェノバで開催されたクリスティオークションでは、カラット当たり28.773ドルもの高値で落札されました。
1995年、GIAの鑑定で「VS1」のクラリティ評価を得ています。クッションシェイプで直径は26mm、高さは36mmを誇っています。
1998年、ジェノバで開催されたクリスティオークションでは、カラット当たり28.773ドルもの高値で落札されました。
Earth Star Diamond
111.59カラット
「Earth Star Diamond」(アーススターダイヤモンド)は、ペアシェイプのブラウンダイヤモンドで、1967年、南アフリカのオレンジ自由国にて発見され、後にジョセフ・ボームゴールド氏に買い取られました。
類まれなるブリリアンス(輝き)が特徴です。色は「Dark Brown」もしくは「Fancy Cognac」(ファンシーコニャック)と呼ばれるもので、コニャックを彷彿(ほうふつ)とさせるような非常に濃い色を有しています。
類まれなるブリリアンス(輝き)が特徴です。色は「Dark Brown」もしくは「Fancy Cognac」(ファンシーコニャック)と呼ばれるもので、コニャックを彷彿(ほうふつ)とさせるような非常に濃い色を有しています。
Koh-i-Noor
105カラット
歴史的な検証の結果、「Koh-i-Noor」(コ・イ・ヌール)は、どうやらインド・カーカティヤ朝グントゥール地方(現在のアーンドラ・プラデーシュ州)で採掘されたらしいことが分かっています。
カーカティヤ朝の国王が、寺院に鎮座する女神像の目としてダイヤモンドをはめこんだという記録があります。その後ダイヤモンドはデリーのスルタン(権威者)達の手に渡り、1526年にはムガール帝国の所有物となります。
1739年、イランのナーディル・シャーがインド北部へ侵攻し、デリーを占領したおり、「Darya-ye Noor」と共にこの「Koh-i-Noor」をペルシアへ持ち帰ったといいます。
カーカティヤ朝の国王が、寺院に鎮座する女神像の目としてダイヤモンドをはめこんだという記録があります。その後ダイヤモンドはデリーのスルタン(権威者)達の手に渡り、1526年にはムガール帝国の所有物となります。
1739年、イランのナーディル・シャーがインド北部へ侵攻し、デリーを占領したおり、「Darya-ye Noor」と共にこの「Koh-i-Noor」をペルシアへ持ち帰ったといいます。
Great Chrysanthemum Diamond
104.15カラット
「Great Chrysanthemum Diamond」(グレートクレサンサマンダイヤモンド)は、変形ペアシェイプ・ブリリアントカットのダイヤモンドで、色はファンシーオレンジブラウン、クラリティはGIAにより「I1」を得ています。
南アフリカで発見されたときは198.28カラットありましたが、宝石商ジュリアス・コーエン氏が買い取り、ニューヨークの「S&M Kaufman」に依頼して現在の形にカッティングを施しました。
数々のダイヤモンド展示会に登場し、いくつかの賞も獲得しましたが、その後2003年ごろ、ロンドンのジュエリーブランド「Garrards」が買い取ったたという噂があります。ちなみに「Chrysanthemum」とはキク科植物全般を指します。
南アフリカで発見されたときは198.28カラットありましたが、宝石商ジュリアス・コーエン氏が買い取り、ニューヨークの「S&M Kaufman」に依頼して現在の形にカッティングを施しました。
数々のダイヤモンド展示会に登場し、いくつかの賞も獲得しましたが、その後2003年ごろ、ロンドンのジュエリーブランド「Garrards」が買い取ったたという噂があります。ちなみに「Chrysanthemum」とはキク科植物全般を指します。
Ashberg Diamond
102.48カラット
「Ashberg Diamond」(アッシュバーグダイヤモンド)は、アンバーカラーのクッションシェイプダイヤモンドです。
南アフリカで採掘されたといわれており、かつてはロシア王室の王冠用宝石でした。1922年、ロシアにおけるダイヤモンドコレクションである「Kremlin Diamond Fund」に移された後、1934年、ロシアの通商使節団がスウェーデンにおいて、大物銀行家・アッシュバーグ氏にこのダイヤモンドを売り払います。
1949年、ペンダントトップとしてアムステルダムの展示会に登場した後は、幾度かオークションにかけられていますが、いずれも交渉成立には至っていないようです。
南アフリカで採掘されたといわれており、かつてはロシア王室の王冠用宝石でした。1922年、ロシアにおけるダイヤモンドコレクションである「Kremlin Diamond Fund」に移された後、1934年、ロシアの通商使節団がスウェーデンにおいて、大物銀行家・アッシュバーグ氏にこのダイヤモンドを売り払います。
1949年、ペンダントトップとしてアムステルダムの展示会に登場した後は、幾度かオークションにかけられていますが、いずれも交渉成立には至っていないようです。
Allnatt Diamond
101.29カラット
「Allnatt Diamond」(オールナットダイヤモンド)は、クッションシェイプのファンシービビッドイエローカラーのダイヤモンドです。
名は兵士、運動家、芸術支援家で所有者の一人だったアルフレッド・アーネスト・オールナット氏に由来しています。
採掘された場所は定かではありませんが、DeBeers社のプレミアダイヤモンド鉱山ではないかと推測されています。
1950年代にこのダイヤモンドを入手したオールナット氏は、フランスの宝飾企業カルティエにカッティングを依頼し、2003年、スミソニアンで開催された「The Splendor of Diamonds」という展示会において、他の有名なダイヤモンドと共に登場しています。
名は兵士、運動家、芸術支援家で所有者の一人だったアルフレッド・アーネスト・オールナット氏に由来しています。
採掘された場所は定かではありませんが、DeBeers社のプレミアダイヤモンド鉱山ではないかと推測されています。
1950年代にこのダイヤモンドを入手したオールナット氏は、フランスの宝飾企業カルティエにカッティングを依頼し、2003年、スミソニアンで開催された「The Splendor of Diamonds」という展示会において、他の有名なダイヤモンドと共に登場しています。
The Star of the Season
100.0カラット
「The Star of the Season」(ザスターオブザシーズン)は、カラーグレード「D」、クラリティ「Flawless」のペアシェイプホワイトダイヤモンドです。
名は所有者であるサウジアラビアの富豪Sheik Ahmed Hassan Fitaihi氏が名づけました。
1995年、オークションに初お目見えした際は会場が異常な熱気に包まれ、最終的には、1つのオークションでダイヤモンドに対して支払われた額としては最高となる16,500,500ドルという高値で落札されました。極めて質の高い代物であるにもかかわらず、どこで発見され、一体誰がカッティングを施したかに関しては、定かなことはわかっていません。
名は所有者であるサウジアラビアの富豪Sheik Ahmed Hassan Fitaihi氏が名づけました。
1995年、オークションに初お目見えした際は会場が異常な熱気に包まれ、最終的には、1つのオークションでダイヤモンドに対して支払われた額としては最高となる16,500,500ドルという高値で落札されました。極めて質の高い代物であるにもかかわらず、どこで発見され、一体誰がカッティングを施したかに関しては、定かなことはわかっていません。