仏教用語における七宝
仏教においては「七宝」(しっぽう・しちほう)と呼ばれる七種の宝があり、極楽浄土の荘厳さを表現する際のたとえとして用いられます。
そもそも仏教においては七や三という数字が「吉祥数」(きっしょうすう=吉を呼び寄せる数字)とされおり、こうした宝の霊力が身に付けている者を災厄から守ってくれる、という信仰があるようです。三と七という数字は、初七日、四十九日、三回忌など、主に法要関連の行事にも深く関わっています。
ちなみに日本伝統工芸の1つとして七宝焼きがありますが、これは「七宝のように美しい焼き物」が語源とされています。
七宝は「無量寿経」版と「法華経」版が有名ですが、それぞれ内容が違いますので、以下で解説します。
そもそも仏教においては七や三という数字が「吉祥数」(きっしょうすう=吉を呼び寄せる数字)とされおり、こうした宝の霊力が身に付けている者を災厄から守ってくれる、という信仰があるようです。三と七という数字は、初七日、四十九日、三回忌など、主に法要関連の行事にも深く関わっています。
ちなみに日本伝統工芸の1つとして七宝焼きがありますが、これは「七宝のように美しい焼き物」が語源とされています。
七宝は「無量寿経」版と「法華経」版が有名ですが、それぞれ内容が違いますので、以下で解説します。
無量寿経における七宝
「無量寿経」(むりょうじゅきょう)とは、大乗仏教の経典の一つで、原題を『スカーヴァティーヴューハ』(極楽の荘厳という意味)といいます。
大乗仏教とは、苦しみの中にある一切の生き物を救いたいという菩薩心の芽生えこそが、自分自身の成仏につながるという考え方をする仏教の一派です。
無量寿経における七宝は以下です。
大乗仏教とは、苦しみの中にある一切の生き物を救いたいという菩薩心の芽生えこそが、自分自身の成仏につながるという考え方をする仏教の一派です。
無量寿経における七宝は以下です。
無量寿経における七宝
法華経における七宝
法華経(ほけきょう or ほっけきょう)とは、大乗仏教の経典の1つである「サッダルマ・プンダリーカ・スートラ(「正しい教えである白い蓮の花」の意)を指します。
法華経の成立は、釈尊滅後からほぼ500年以上後、すなわちBC50年~BC150年頃だと推定されています。七宝のほかに、「法華七喩」(ほっけしちゆ)という有名な七つのたとえ話がつづられていることからも、「七」と言う数字が仏教において特別なものとして扱われていることが伺えます。
法華経における七宝は以下です。
法華経の成立は、釈尊滅後からほぼ500年以上後、すなわちBC50年~BC150年頃だと推定されています。七宝のほかに、「法華七喩」(ほっけしちゆ)という有名な七つのたとえ話がつづられていることからも、「七」と言う数字が仏教において特別なものとして扱われていることが伺えます。
法華経における七宝は以下です。
法華経における七宝